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イノベーションを加速する「共感エコシステム」の創出とは

イノベーションを加速する「共感エコシステム」の創出とは

これからの時代には、社会に変化を起こす「共創」が必要と言われています。共創とは、文字通り"共に新しい価値を創る"ための活動であり、そこでは各社の利害ベースを超えた取り組みが欠かせません。それぞれのミッション、ビジョン、バリューだけではなく、パーパスへ共感しあうことがイノベーションの原動力となり、社会に変化を起こすきっかけとなるのです。本記事では、企業間の垣根を超えたイノベーションを起こすための「共感エコシステム」をいかに創出するか、マクニカが定めるパーパスを交えて解説します。

目次

共創力と実装力を兼ね備えたパートナーとしての「パーパス」

デジタル社会がまさに到来しようとしているいま、一つの企業や特定のテクノロジーで解決できる問題は少なくなっていると日々、痛感しています。そのため、これまで組み合わされたことのない技術と知見を新結合することで、オープンイノベーションを起こすことが求められています。

そうした中、マクニカとは何者なのか、何を通して地球や社会に何を貢献できる会社なのか、しっかり定義しなければと考え、創業50周年の節目を迎える今年、パーパスを設定して広く社内外に公表しました。

そのパーパスが、「変化の先頭に立ち、最先端のその先にある技と知を探索し、未来を描き"今"を創る」です。

指数関数的に進化していく世界中のテクノロジーとインテリジェンスを探索し、あらゆる業種・業界のプロフェッショナルと新結合することで、解像度の高いソリューションを実装し、その実現にとことんこだわり、情熱をもって新たな価値を創り上げる。それが、マクニカがパーパスにかける強い思いです。

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オープンイノベーションを起こすためにマクニカが掲げるパーパス

社会課題の解決に向けた共創プロジェクト

マクニカは、未来構想力と実装力をもったパートナーとして、地球環境問題の解決やデジタル社会の創出に貢献できるソリューションカンパニーとして、皆さんとの共創活動を通じて実現したい未来があります。

それは例えば、人による危険運転がなくなる未来、ロボットが人の生活を支える未来、人手の足りない製造工場や介護施設でAIがアシストする未来、サイバー犯罪の脅威から社会を守り安全なIT活用ができる未来です。これに向けて具体的な共創プロジェクトも進んでいます。

ともに新しい価値をつくる共創に向かうためには、各社の利害を超えて取り組む必要があります。パーパスに共感して共に取り組むことこそが、イノベーションの現動力となり、社会に変化を起こすきっかけとなるのです。そうした企業間の垣根を超えてイノベーションを起こす「共感エコシステム」を形成します。

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パーパスに共感をし合うことでイノベーションを巻き起こす

介護施設のサービス向上とスタッフの負荷軽減を同時に実現

ここからは、共感エコシステムの事例を紹介します。2022年9月、マクニカは青森県で医療介護・ウェルネス事業を複合的に経営する社団法人 慈恵会とDX共創パートナー協定を結びました。

デジタル化を通じた地域貢献に向けて、使命をもって事業を展開する慈恵会の高い志に深く共感し、当社が持つ世界最先端のデジタルテクノロジーとインテリジェンスを掛け合わせることでイノベーションを起こし、共に連携してさまざまな社会課題を解決していいこうと取り組んでいます。

慈恵会との共創プロジェクトでは、2021年からの取り組みとして、製造業のスマートファクトリーで導入が進むデジタルツインを活用し、介護施設における入浴順序の最適化による利用者のサービス向上と看護介護者の業務負荷軽減を実現しています。また、デジタルツインを用いて入浴設備の最適な導入計画を立案するなど、トレーニングを通じて伴走サービスによる使いこなしをサポートしています。

また、介護施設の全てのベッドにセンサーを設置し、利用者の睡眠時の状況も含めたモニタリングをすることで転倒防止や体調急変の早期発見が可能としています。さらに現在では、気温や湿度、ニオイのセンサーや除菌LEDによるウイルス対策、輻射熱冷暖房、そしておむつなど産業廃棄物の滅菌減量装置の開発などに取り組んでいます。

こうした取り組みを通じて、環境に優しくきれいな空気の介護施設として、快適な居室や共同スペースの提供と、介護スタッフの負荷軽減を実現しています。

ウェルビーイングな社会に向けた共創に取り組んでいく

慈恵会との共創パートナーシップに基づいた取り組みの他にもマクニカは、まちづくりの活性化を目的として、地域交通網の問題を解決する取り組みから始まった自動運転の実装も展開しています。ここでは、移動問題の解決とともに、移動空間での目的地に合わせたDX体験ができるようなデジタル空間の提供を目指して、さまざまな自治体と共感エコシステムを創出して取り組んでいます。

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自動運転の実装を目指し、自治体との間で共感エコシステムを構築する

このようにマクニカでは、世界中の技と知をつないで掛け合わせることで、実現したい未来を共創パートナーの皆さまとともに"今に"きちんと実装しその実現にとことんこだわります。将来のインテリジェンスを活用し、ウェルビーイングな社会に向けて皆さんと共創していきたい、それが私たちの強い思いなのです。

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